「雑食動物のジレンマ:ある4つの食事の自然史」(上)

最終更新: 2019年3月18日


「雑食動物のジレンマ:ある4つの食事の自然史」(上)

を読みました。









全部で3部構成。


1部 工業


2部 オーガニック


3部 狩猟採集


上巻では2部の途中まで読めます。



「食と環境」

このテーマについての本を読むのは久しぶりですが

知らない人にとっては数々の衝撃の内容が書かれていますので

楽しめるんではないでしょうか?。

(ただ、2009年発行とちょっと古い本です。)



【1部】


頭髪から我々の食生活を調査できるようになりましたが

現代人の頭髪を調べると

僕たちの髪の毛はほとんどトウモロコシ由来の炭素で出来てるらしい。


つまり僕たちはトウモロコシばっかり食べている!

という事です。


え?どういうこと?


どんな弊害があるの?



現代の工業的食物連鎖について詳しく書いてあります。


139ページと長めなので

チャチャっと概要を知りたい方は

ドキュメンタリー映画

「キングコーン」がおススメ。










内容は大体一緒で90分で見れちゃいます。

(もちろん本の方が情報量は多いですが)


両親に昔この映画を見せたら

「トウモロコシで育てた」ってわざわざ宣伝している肉は

買ってこなくなりました。笑



【2部】


現代の慣行農法は自然を機械として扱っている!

命への冒涜だ!!

有機農法こそ正義だ!!!


かと思いきや

有機農法も工業的になってしまうと

慣行農法よりちょっとマシなだけ

って内容です。



有機だったら安心。

と盲目的に信じている人にとっては

またまた衝撃の内容じゃないでしょうか?



とは言え

例え工業的有機農法が理想の有機農法の姿から離れてしまっていても

慣行農法よりも1歩進んでいるのは間違いないので

理想を追うが余り、何も得られないよりよっぽど良いんじゃないでしょうか。


自然に即した栽培方法で

本来あるべき姿の有機農家として

成功を収めていたジーン・カーン氏が

徐々に既存のシステムを模倣し

工業的有機農家への道のりを歩んだエピソードなど

は正に理想と現実に上手く折り合いを付けた決断だと思います。


氏がインタビューで

「協同組合と地域に根差した食体系をつくろうと努力したけれど、うまくいかなかった。大半の人にとってはたかが食べ物なんですから。そう、たかが食べ物。神聖だよ、不可侵なんだよ、と言う人もいるかもしれませんがね。要するに、たかが食べ物なんですよ。」

と発言しているのは、とても共感できる

どれだけ良い物を作ろうが、どれだけ拘ろうが、どれだけ環境に配慮しようが

消費者にとってはたかが、食べ物。

どうでもいいんですね。

それはお店をやっていて痛切に感じることです。


僕はそれでも食べ物は神聖であり、敬意を持って付き合うべき存在だと思います。

今僕たちが好き勝手やってるしわ寄せは僕らの子孫に向かいますしね。




手を広げるとどうしても、食品産業の1部として飲み込まれてしまいますね。

やっぱり適正規模ってのがありますので

ひととわさんは細々と本当に持続可能な事を

やって行こうかと思っております。

けど、持続可能な範囲、

そして僕が生活、家族を犠牲にしない範囲では最大化していきたいと思います。


広めたい食べ物、思想、哲学の為に大規模化すべきですが

大規模化すると理想から離れざるを得ないジレンマ。笑



ということで

下巻は未読ですが

近いうちに読んでみたいと思います。


狩猟採集とか

肉が食いたいんだったら

わざわざ畜産なんてしないで

毎日のように殺されてる

猪食えばいいじゃんっていつも思ってますし

面白そうなテーマです。

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